だ液でがんリスクを早期発見?サリバテックが「サリバチェッカー®」で健康経営を支援

だ液で複数のがんリスクを評価する「サリバチェッカー®」

株式会社サリバテックは、だ液を使った革新的ながんリスク検査「サリバチェッカー®」を提供しています。2026年9月3日には、滋賀経済同友会の皆様が鶴岡サイエンスパークを視察した際、この技術が紹介されました。

「サリバチェッカー®」は、慶應義塾大学先端生命科学研究所の研究成果を基に開発され、すでに累計11万人以上が利用している実用化済みの検査です。この技術は、私たちの健康管理に新たな選択肢をもたらし、がんの早期発見への期待を高めています。

がんに関するセミナーの様子

「サリバチェッカー®」とは?だ液で何がわかるの?

「サリバチェッカー®」の最大の特徴は、だ液という手軽な検体で、複数のがんリスクを一度に評価できる点にあります。具体的には、だ液に含まれる「代謝物(メタボライト)」という微量の化学物質を詳細に分析し、AI(人工知能)がそのデータを解析することで、がんの罹患リスクを評価します。

  • 代謝物(メタボライト)とは?
    私たちの体内で日々作られたり消費されたりする、アミノ酸や糖、脂質などの小さな分子のことです。体の健康状態や病気の兆候によってその種類や量が変化するため、病気の「バイオマーカー(生体指標)」として注目されています。

  • AI(人工知能)とは?
    コンピューターが人間のように学習し、推論や判断を行う技術です。ここでは、だ液中の代謝物の複雑なパターンから、がんの可能性を効率的かつ高精度に判別するために活用されています。

男性の場合は膵がん、肺がん、胃がん、大腸がん、口腔がんの5種、女性の場合はこれに乳がんを加えた6種のがんリスクを、わずかなだ液で調べることが可能です。これは、従来の検査に比べて負担が少なく、定期的な健康チェックに取り入れやすいという点で画期的な進歩と言えるでしょう。

滋賀経済同友会の視察が示す、研究の産業化への関心

今回の滋賀経済同友会による鶴岡サイエンスパーク視察は、慶應義塾大学先端生命科学研究所(IAB)の荒川所長が、滋賀県で開催されたイベントで鶴岡サイエンスパークを紹介したことがきっかけとなりました。滋賀経済同友会は、研究成果を産業として育てる「エコシステム(生態系)」の形成に強い関心を持っており、鶴岡サイエンスパークはその先進事例として注目されています。

鶴岡サイエンスパークは、慶應義塾大学先端生命科学研究所を核として、大学(学)、企業(産)、政府・自治体(官)が密接に連携し、研究開発を進める地域です。株式会社サリバテックは、この地域で生まれたメタボローム解析技術を、がんリスク検査として社会に役立てている企業の一つとして、その開発経緯や技術の概要を紹介しました。

今後の展望:健康経営と社会への貢献

滋賀経済同友会の視察には、滋賀県内の企業経営者が多数参加し、健康経営やがんの早期発見への関心の高さがうかがえました。サリバテックは、こうした地域の経済団体や企業との連携を深めることで、働く人々の健康づくりや企業の健康経営を支援していくことを目指しています。

将来的には、がんリスクスクリーニング検査のさらなる普及に加え、新たな研究成果を社会に役立つ形にするための実用化にも取り組んでいくとのことです。だ液による簡便な検査が、がんの早期発見に貢献し、多くの人々の健康維持に役立つ未来がきっと訪れるでしょう。

株式会社サリバテックについて

株式会社サリバテックは、だ液によるがんリスク検査事業を中心に、新規リスク検査の開発や研究検査受託事業を展開しています。スクリーニング検査を通じて疾病の早期発見と早期介入に寄与し、アカデミアと協調しながら継続的な技術開発を進めることをミッションとしています。