東京都、「5Gインフラテックアクセラレーター」始動!未来の社会基盤を築くスタートアップを支援

「Tokyo NEXT 5G InfraTech Accelerator」とは

このプログラムは、CIC Japanのスタートアップ成長支援組織であるCIC Catalystが開発プロモーターとなり、インフラ領域のイノベーションを目指すスタートアップを対象とします。企画・開発から実証実験、社会実装、そして事業成長まで、スタートアップの道のりを一貫してサポートすることが特徴です。

Tokyo Next 5G InfraTech Acceleratorの概要

プログラムの詳細については、以下のウェブサイトで確認できます。
Tokyo NEXT 5G InfraTech Accelerator ウェブサイト

次世代通信技術が拓くインフラの未来

本プログラムでは、5G(第5世代移動通信システム)をはじめとする次世代通信技術の活用が鍵となります。5Gは、従来の通信技術に比べて「高速大容量」「低遅延」「多数同時接続」という3つの大きな特徴を持ち、これにより遠隔操作、リアルタイム監視、膨大なデータの即時解析などが可能になります。インフラ分野では、これらの技術が社会課題の解決に革新をもたらすと期待されています。

具体的な重点領域と、次世代通信技術を用いたソリューション例は以下の通りです。

  • インフラ点検・維持管理: ドローンやロボットを用いた橋梁やトンネルの遠隔損傷診断、センサーによる構造物の劣化予兆検知などが可能になります。これにより、点検員の負担が軽減され、リスクの早期発見につながります。

  • 防災・レジリエンス: 災害発生時でも衛星通信などで通信を確保したり、センサーで災害を予測したり、ドローンで被災状況を迅速に把握したりすることで、より迅速かつ的確な対応が可能になります。

  • エネルギー・環境管理: スマートグリッド(電力網を情報通信技術で最適に制御するシステム)によって電力需給が最適化され、設備のエネルギー消費を可視化することで、効率的なエネルギー利用が促進されます。

  • スマートシティ・都市交通: カメラやセンサーを用いた交通量解析、V2X通信(車と信号機や他の車、歩行者など、あらゆるモノとの間で情報をやり取りする技術)による自動運転やオンデマンド交通が実現し、都市機能の最適化と利便性向上に貢献します。

  • 建設・土木: 建設機械の遠隔操縦や自動施工、デジタルツイン(現実のモノや状況をデジタル空間に再現し、シミュレーションを行う技術)による進捗管理により、作業の安全性向上と生産性の改善が期待されます。

手厚い支援で社会実装を加速

本プログラムでは、2026年度に4〜6社程度のスタートアップが採択される予定です。採択企業には、2026年10月頃から2029年3月末までの約2年半にわたり、各社に合わせたテーラーメイドの支援が提供されます。

提供される主な支援内容は以下の通りです。

  • 専門チームによる伴走支援: CIC Catalystの専門チームが月1回程度の定例面談やメンタリングを実施し、事業の進捗をサポートします。

  • 通信技術に関する支援: 通信方式の選定、システム設計(アーキテクチャ設計)、通信モジュールの選定、そして電波法などの規制対応について専門家が助言します。

  • 外部専門家による支援: 知的財産、法務、財務・会計、人事・組織、規制・政策といった幅広い分野の専門家から助言を受けられます。

  • 実証フィールド・実装先の紹介: CICが持つ国内外のネットワークを活用し、実証実験の場やサービス導入先を紹介します。

  • パートナー企業・投資家の紹介: 共同研究パートナーや、資金調達を支援するVC(ベンチャーキャピタル)CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)、さらにはグローバル展開を視野に入れたパートナーも紹介します。

  • 資金支援: 実証実験や社会実装に必要な経費を対象に、1社あたり3か年度総額最大700万円程度の資金が支給される可能性があります。これは、各社の経費使途計画や進捗に応じて個別に決定されます。

  • 広報・プロモーション支援: プレスリリースやマーケティングプランの作成支援、デモデイや中間報告会での発表機会提供を通じて、事業の認知度向上をサポートします。

これらの支援は無料で受けられますが、通信費や資料作成費、交通費などの諸経費は応募者または採択企業の負担となります。

応募資格とスケジュール

本プログラムへの応募資格は、次世代通信技術を活用した技術・サービスで社会課題の解決に取り組むスタートアップ企業(法人)です。特に、以下の要件を満たす必要があります。

  • 東京都内に事業所を有している、または採択年度内に都内に事業所を開設する予定があること。

  • 中小企業基本法における中小企業者の定義に該当していること。

  • 技術要件として、次世代通信技術の活用を前提としたコンセプトまたはプロトタイプ(試作品)が存在すること。

  • 本プログラムに専任または主担当として参加できる経営人材およびエンジニアが社内にいること。

  • 継続的にプログラムにコミットできる体制であること。

  • プログラムの趣旨を理解し、事務局や連携事業者と協力して事業推進に取り組む意欲があること。

選考は、書類審査と面接審査の2段階で行われます。社会課題へのインパクト、技術・サービスの優位性、潜在的な市場規模・ビジネスモデル、社会実装までの実現性、チームの実行力といった5つの観点から総合的に評価されます。

2026年度の主要なスケジュールは以下の通りです。

応募期間は2026年9月10日(木)から2026年10月7日(水)までです。詳細な応募方法や公募要領は、上記のウェブサイトで確認してください。また、2026年9月17日(木)16:00〜17:00にはオンラインでの応募説明会も開催されます。参加登録は以下のリンクから可能です。
応募説明会参加登録

東京都とCIC Catalystが描く未来

このプログラムは、東京都が推進する「次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業(Tokyo NEXT 5G Boosters Project)」の一環です。この事業は、都内スタートアップ企業が東京という多様なフィールドを活かし、5Gなどの次世代通信技術で新たなビジネスやイノベーションを創出し、都民のQOL(Quality of Life: 生活の質)向上に寄与するサービスを生み出すことを目指しています。

Tokyo NEXT 5G Boosters Projectロゴ
Tokyo NEXT 5G Boosters Project

開発プロモーターを務めるCIC Catalystは、CICにおけるイノベーション・コンサルティングとスタートアップの成長支援を行う組織です。これまでにグローバルで100以上のプログラムを提供し、700社を超えるスタートアップ企業の事業成長や海外展開を支援してきました。支援したスタートアップが調達した資金は累計170億ドル(約2.5兆円)に達するなど、豊富な実績を持っています。この強力な連携により、インフラテック分野における新たなイノベーションが生まれ、東京から世界へと広がる未来がきっと実現するでしょう。

CIC Catalystの取り組みについては、以下のウェブサイトで詳細を確認できます。
CIC Catalyst

本件に関するお問い合わせは、「Tokyo NEXT 5G InfraTech Accelerator 」運営事務局(tokyo-next-5g@cic.com)まで。