植物の「薬品工場」が秘める可能性
プログラム①では、生物理工学部生物工学科の梶山慎一郎教授が「植物二次代謝産物って何?~植物の作り出す化学物質とその応用~」と題して講演します。
「植物二次代謝産物」とは、植物が生きるために必要不可欠な一次代謝産物(光合成でできる糖など)とは異なり、特定の環境に適応したり、他の生物とのコミュニケーションに使ったりするために作り出す、ユニークな化学物質のことです。例えば、植物の色や香り、苦味の成分などがこれにあたります。
梶山教授は、自由に動けない植物がこれらの物質を巧みに利用している点を解説し、植物を「多様な化学物質を作り出す薬品工場」と表現します。これらの二次代謝産物の中には、医薬品、健康食品、さらには燃料として利用できるものも含まれており、現在、人々の健康増進や地球環境の改善に役立てるための有効利用に関する研究が進められています。この講演では、植物の知られざる能力と、それが未来にどう役立つのかについて、具体的なアプローチとともに紹介される予定です。
スマートウォッチを超える「身に着けられる生体モニタ」の開発
プログラム②では、生物理工学部医用工学科の西川博昭教授が「新しいヘルスケアを提供できる『身に着けられる生体モニタ』の開発~目指せスマートウォッチ超えのデバイス!~」というテーマで講演します。
「ヘルスケア」とは、脈拍や血圧といった体の情報を測ることで、健康状態を確認したり、病気を早期に発見したりすることを指します。近年、スマートウォッチなどの「生体モニタ」を内蔵したデバイスが普及し、手軽に健康情報を記録できるようになりました。
西川教授の講演では、現在普及している生体モニタの基本的な仕組みを説明した上で、これまでのデバイスでは測定が難しかった生体情報を測ることを目指した、新しい生体モニタのための「ものづくり技術」が紹介されます。この研究段階の技術が実用化されれば、より詳細な健康状態の把握や、これまで見過ごされがちだった病気の兆候の発見につながり、私たちの健康管理に革新的な変化をもたらすかもしれません。
公開講座の開催概要
近畿大学生物理工学部は、理学・農学・工学・医学を融合させた教育と研究を推進しており、その成果を広く一般に紹介するため、1999年度から公開講座を実施しています。これまでの受講者数は3万4千人を超え、生涯学習の機会として、また科学に興味を持つ子どもたちまで、幅広い層に親しまれています。
今回開催される第4回公開講座の詳細は以下の通りです。
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日時: 2026年9月19日(土)13:00~16:00(12:30受付開始)
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場所: 和歌山城ホール(大会議室)
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和歌山県和歌山市七番丁25-1
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JR「和歌山駅」より和歌山バス「和歌山城前」下車、徒歩約3分
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オンラインでの参加も可能です。
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対象: 一般の方(要事前申込、対面参加は定員180人、先着順、入場無料)
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申込方法: ウェブサイトから事前申し込みが必要です。
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対面参加は、定員に空きがあれば当日開始時間まで受け付けます。
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オンライン参加の場合、申込完了後に参加URLがメールで送付されます。
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後援: 和歌山県教育委員会、和歌山市教育委員会
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お問い合わせ: 和歌山放送内 近畿大学生物理工学部公開講座係 TEL(073)428-1431
講師プロフィール
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梶山慎一郎(かじやましんいちろう)
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所属:生物理工学部生物工学科 教授
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専門分野:生物有機化学
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研究テーマ:植物の潜在能力を最大限に利用し、人々の健康や地球環境改善に役立てるため、新規物質の探索や既知物質の利用方法の開発、安全性の評価など、植物代謝産物の有効利用に関する研究を行っています。
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関連リンク:https://www.kindai.ac.jp/meikan/142-kajiyama-shinichirou.html
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西川博昭(にしかわひろあき)
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所属:生物理工学部医用工学科 教授
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専門分野:固体化学、材料化学
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研究テーマ:生体セラミックスの化学組成制御と生体親和性の評価を行っています。また、自発的に形成されるナノ構造が細胞に与える影響についての研究や、生体材料と電子機能材料を組み合わせたバイオセンサの開発も手掛けています。
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関連リンク:https://www.kindai.ac.jp/meikan/355-nishikawa-hiroaki.html
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近畿大学生物理工学部の詳細については、以下のリンクをご参照ください。



