フィジカルAIの進化を支える「ugo Physical AI Fabric」
フィジカルAI(ロボットが現実世界で動き、見て、触れて、学習するAIのこと)を社会に広く導入するには、AIモデルの開発だけでなく、ロボットが実際に働く現場でのデータ収集、そのデータを使った学習、そして実機での評価と継続的な改善が不可欠です。特に、現場ごとに異なる対象物や作業環境、安全性、稼働率といった要素に対応するためには、ロボットを稼働させながらデータを蓄積し、「ロボット → データ → モデル → ロボット」という学習サイクルを絶えず回すことが重要になります。
ugoが発表した「ugo Physical AI Fabric」は、この一連のサイクルを強力に支援するプロダクト・サービス群です。

「ugo Physical AI Fabric」の主な構成要素
「ugo Physical AI Fabric」は、以下の4つの主要な要素で構成されており、フィジカルAIの開発から運用までを一貫してサポートします。

1. ugo Nova:VLA-readyなセミヒューマノイド
「ugo Nova」は、7軸の双腕アーム、頭部2軸、腰関節を備えたセミヒューマノイドロボット(人間に近い形を持つが、完全に人間と同じではないロボット)です。VLA(Visual-Language-Action)モデル(画像や言葉を理解し、それに基づいて行動を計画・実行するAIモデル)をはじめとするAIモデルによる全身制御に対応しており、人が働く既存の環境で、実世界データの収集からAIモデルの実機評価・改善までを行えるロボットプラットフォームとして活用されます。
2. データ収集キット:人の動作をロボット学習データへ転換
このキットには、バイラテラルコントローラー(人の操作をロボットに伝え、ロボットからの力覚フィードバックを人間に返す装置)やVRコントローラー、データグローブや各種ウェアラブルデバイス(身につけることで身体情報を測定・記録できる機器)が含まれます。これにより、人の操作や動作を、映像、動作軌道、関節情報、力覚・触覚など、ロボット基盤モデル(大量のデータで事前学習され、さまざまなロボットタスクに応用できる汎用的なAIモデル)の学習・評価に必要な多様な実世界データとして取得できます。
3. ugo Data Factory:実世界データの収集を代行するサービス
「ugo Data Factory」は、「ugo Nova」やデータ収集キットを活用し、特定の業務に必要な実世界データを設計・収集するサービスです。環境や対象物のばらつき、人による介入、失敗からの復旧といった、モデルの性能向上や現場への適応に重要なデータを計画的に収集し、高品質なデータセットを構築します。
4. ugo Model Lab:ロボット基盤モデル開発支援サービス
「ugo Model Lab」は、「ugo Data Factory」などで収集したデータを活用し、ロボット基盤モデルを対象業務へ適応させるための開発・評価を支援するサービスです。既存のベースモデルを実世界データで追加学習(ファインチューニング)し、タスク成功率、安定性、再現性など、現場運用を想定した指標で性能を検証します。
フィジカルAIパートナー企業との連携
ugoは、フィジカルAIの社会実装を加速するため、以下の企業と協力体制を構築しています。(アルファベット順)
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株式会社ABEJA
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株式会社APTO
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FastLabel株式会社
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株式会社Forcesteed Robotics
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Muso Action株式会社
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Prox Industries株式会社

今後の展望:ロボットが自ら学び、進化する未来へ
ugoは今後、「ugo Nova」をはじめとするロボットハードウェア、各種データ収集デバイス、ロボット基盤モデルとの連携を拡張し、フィジカルAIの開発から実運用までを一貫して支えるエコシステムの構築を進めていくと述べています。
現場で稼働するロボットから継続的に実世界データを収集し、そのデータを用いてAIモデルを学習・高度化し、再びロボットへ還元する「ロボット → データ → モデル → ロボット」の循環を形成します。この循環を現場で継続的に回すことで、ロボットの導入が新たなデータを生み、そのデータがAIモデルを高度化し、さらにロボットの性能向上につながる仕組みが構築されるでしょう。
ugoは、「ロボット・データ・モデル」を一体で提供し、フィジカルAIを研究開発から実運用・社会実装へとつなぐ基盤の確立を目指しています。
関連情報
ugo株式会社について
ugo株式会社は、国産AIロボット「ugo」シリーズと、複数のロボットを統合管理する「ugo Platform」を開発・提供するロボティクス企業です。オフィスビルや商業施設での巡回・監視、プラントや発電所での設備点検、駅や商業施設でのLLM(大規模言語モデル)を活用した対話型案内など、人手不足が深刻化するさまざまな現場の自動化・省人化を支援しています。セミヒューマノイド「ugo Nova」やデータ収集キットによる実世界データの取得、「ugo Data Factory」によるデータ収集・整備、「ugo Model Lab」によるロボット基盤モデルの開発・評価・実装支援まで、ロボット、データ、AIモデルを一気通貫で提供する体制を構築し、フィジカルAIの研究開発から社会実装までを加速しています。



