QPS研究所、米国Rocket Lab社と小型SAR衛星3機分の追加打ち上げ契約を締結!地球観測網を大幅強化へ

小型SAR衛星「QPS-SAR」とは?

QPS研究所が開発・製造・運用する「QPS-SAR」は、小型ながら世界トップレベルの性能を持つSAR衛星です。SAR(合成開口レーダー)とは、電波を使って地表の画像を撮影するレーダーのこと。光ではなく電波を使うため、雲や噴煙を透過し、昼夜を問わず地球を観測できるのが大きな特徴です。これにより、災害発生時の状況把握、インフラ監視、農業支援など、多岐にわたる分野での活用が期待されています。

36機超えの壮大な「コンステレーション計画」

QPS研究所は、複数の人工衛星が連携して地球を観測するシステムである「コンステレーション」(「星座」の意)の構築を進めています。このコンステレーションにより、特定の地点をより高頻度で継続的に監視することが可能になり、地球の「準リアルタイム観測」の実現を目指しています。

今回の追加契約は、この壮大な計画をさらに加速させるものです。QPS研究所の代表取締役社長CEOである大西俊輔氏によると、世界中で膨らみ続けるデータ需要に応えるため、当初の36機を大きく上回るコンステレーション構築に向けた新たな「ブースト計画」を2030年よりも前から開始し、衛星の製造・打ち上げを大幅に加速させていく方針です。

白いシャツを着たアジア系の男性がカメラをまっすぐ見つめているポートレート写真です。背景はぼかされており、オフィスのような室内で撮影されたものと思われます。

このブースト計画では、従来の計画に加えてさらに多くの衛星を投入し、より柔軟な軌道や打ち上げ方法を選択することで、観測頻度の向上を目指します。QPSホールディングスの「事業計画及び成長可能性に関する事項(2026/5期決算説明資料)」にて詳細が説明されており、新たな計画のイメージ図も公開されています。

衛星の展開計画に関するグラフで、「Original Plan」と「Boost Plan」の衛星機数と利益を2027年5月から2031年5月までの期間で比較しています。Boost Planは2028年開始で柔軟な軌道・打上げ方法を選択し、Original Planは2030年に36機体制構築を目指す内容です。

QPS研究所が描く未来

QPS研究所は、2005年に福岡で創業された宇宙開発企業です。九州大学での小型人工衛星開発技術を基盤とし、宇宙産業の開拓者となることを目指しています。現在、準リアルタイムデータ提供サービスの実現を目指し、小型SAR衛星「QPS-SAR」の開発、製造、運用を行っています。

数人の男性が作業場のような場所で、大きな傘状または皿状の構造物を囲んで詳細に調べている様子です。彼らは真剣な表情で、おそらくこの装置の機能や品質について議論していると思われます。

準リアルタイム観測が実現すれば、例えば以下のような未来が期待されます。

  • 災害対応の迅速化: 地震、津波、洪水、火山噴火などの災害発生時、昼夜や天候に関わらず被災地の状況を即座に把握し、救助活動や復旧作業に役立てることができます。

  • 環境監視の強化: 森林伐採、違法漁業、海洋汚染などの環境変化を継続的に監視し、地球環境保護に貢献します。

  • 安全保障の向上: 国境監視や不審船の追跡など、国家の安全保障にも貢献するでしょう。

QPS研究所は、このような準リアルタイム観測を「世界的なインフラ」へと進化させるため、今後も打ち上げ機会の確保を強力に進めていくとしています。

QPS研究所に関する詳細情報は、以下の公式サイトをご覧ください。