GMO SAFEとは? 「ロボットに着せるセキュリティウェア」
GMO SAFEは、人型ロボットからのデータ流出を防ぎ、その安全な利用を導入から運用まで継続的に支援するサービスです。このサービスは、ロボットの機体や利用環境のリスクを徹底的に評価し、ネットワーク設定や周辺機器、搭載ソフトウェアに至るまで、ロボット一台一台に合わせた最適なセキュリティ環境を構築します。GMO AIRはこの仕組みを「ロボットに着せるセキュリティウェア」と表現しており、お客様の情報保護と安全なロボット運用を実現します。

なぜ今、ロボットのセキュリティが必要なのか?
近年、人型ロボットの社会実装は世界中で急速に進んでいます。これらのロボットは、カメラやマイク、各種センサーを通じて、私たちの生活や業務に関わる多様な情報を扱います。そのため、万が一セキュリティに問題があれば、情報流出や不正アクセスといった重大なリスクにつながる可能性があります。米国では、人型ロボットを含むインターネットに接続される機器(コネクテッドデバイス)の安全性・セキュリティについて活発な議論が交わされており、2026年7月には米連邦通信委員会(FCC)でも検討が進められるなど、ロボットの安全運用への関心は国際的に高まっています。
GMO AIRは、「リスクがあるからロボットを使わない」という選択ではなく、「リスクを正しく理解し、適切な対策を講じることで安全に活用する」ことが重要だと考えています。この考えに基づき、GMOインターネットグループが30年以上にわたり培ってきたインターネットインフラ運用の実績と、サイバーセキュリティ専門会社であるGMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社の高度な知見を組み合わせ、「GMO SAFE」が開発されました。
「GMO SAFE」の具体的な仕組み
GMO SAFEは、以下の3つの主要な要素で構成され、世界中のロボットに関する知見を持つGMO AIRとサイバーセキュリティの専門家であるGMOサイバーセキュリティ byイエラエが連携して提供します。
1. セキュリティリスクの評価
ロボットが利用される機種の特性、お客様の用途、そして運用環境に応じて、潜在的なセキュリティリスクを詳細に評価します。これには、機体のハードウェアやソフトウェアのセキュリティ分析、お客様の用途における脅威の特定などが含まれます。
2. 安全な運用環境の設計
リスク評価の結果を踏まえ、お客様の目的を達成しつつ、最も安全な運用環境を設計します。具体的には、適切なロボット機種の選定提案、ロボット内部のコンピューターの通信設定、接続するネットワークの構成、センサーや周辺機器の接続方法、必要に応じた追加機器の提案などが行われます。
3. 運用状態の監視
ロボットの導入後も、ネットワーク通信を継続的に監視し、不正なデータのやり取りがないかを見守ります。もし異常な通信が検知された場合は、速やかにお客様に通知されます。(この監視機能の詳細は2026年9月に別途案内される予定です。)
これらのサービスは、GMO AIRでご購入されたロボットが対象となり、個別の見積もりで随時受け付けられます。また、セキュアなロボット運用に向けたトレーニングや導入支援も併せて提供可能です。
未来への展望
人型ロボットの技術は日々進化しており、新たな脆弱性(セキュリティ上の弱点)が発見される可能性は常に存在します。そのため、導入時に安全だった設定が、将来も安全であるとは限りません。GMO AIRは、「GMO SAFE」の対応機種を拡大しながら、ロボットが運用される限り、その安全を継続的に支え続けることを目指しています。
将来的には、アプリケーション層(ロボットが動くプログラムの部分)の保護へと対象を広げ、お客様のニーズに応じて、ロボットが特定の場所から出ないようにする「ジオフェンス」機能や、危険な状況下でロボットを強制的に停止させる機能などをオプションとして提供する体制を整えていく予定です。さらに、ロボットメーカー自身がこうした安全運用機能を標準的に搭載する未来を見据え、その実現にも貢献していくでしょう。
GMOインターネットグループは、30年以上にわたりインターネットの基盤を支えてきた経験と知見を、人型ロボットという新たな分野にも展開し、安心・安全な社会の実現に向けた基盤づくりに取り組んでいます。
関係者のコメント
GMOインターネットグループ株式会社 代表取締役グループ代表の熊谷正寿氏は、フィジカルAI(Physical AI: ロボットなどの物理世界で活動するAI)が日本の産業を救う最大の革命であると信じており、その社会実装には安全とセキュリティが不可欠であると述べています。グループ全体でフィジカルAIの社会実装に尽力する姿勢を示しました。

GMO AI&ロボティクス商事株式会社 代表取締役社長の内田朋宏氏は、人と同じ空間で動く人型ロボットにとって安全性の重要性が増していることを強調。ロボットを販売する事業者がそのセキュリティにも責任を負うべきという考えのもと、「GMO SAFE」が開発されたと説明しています。「リスクがあるから使わないのではなく、リスクを把握して安全に使う」というGMOインターネットグループの技術哲学が、安心・安全な人型ロボットの社会実装を推進していくと語りました。

お問い合わせ先
「GMO SAFE」に関するお問い合わせは、以下のリンクから可能です。



