FRONTEOのAI「KIBIT Amanogawa」が化粧品・サプリ開発に革新をもたらす、アドバンスト・メディカル・ケアが導入

膨大な論文の中から新しい発見を

近年、化粧品やサプリメントの市場では、製品に含まれる成分がどのような効果を発揮するのかを科学的根拠とともに示すことが、競争力を高める上で非常に重要になっています。しかし、生物医学分野の論文は「PubMed」(米国国立医学図書館が提供する、生物医学分野の膨大な論文データベース)だけでも4,000万報を超え、その数は年々増加しています。この膨大な情報すべてを人間が把握することは事実上不可能であり、従来の調査方法では成分と効果の新たな関連性を見出すことが難しくなっていました。

AIが「非連続的発見」を可能に

この課題に対し、FRONTEOが開発した医学論文探索AI「KIBIT Amanogawa」(キビット アマノガワ)が新たなアプローチを提供します。「KIBIT Amanogawa」は、FRONTEO独自の方程式駆動型AI「KIBIT」(キビット)の自然言語処理技術(人間が話したり書いたりする言葉をコンピューターが理解・処理するための技術)を活用しています。これにより、PubMedに掲載された4,000万報を超える医学・生命科学論文情報を網羅的に、かつ人間のバイアスを排除して解析できます。

最大の特徴は、論文に直接記載されていない未報告の関連性を発見する「非連続的発見」のアプローチです。これにより、これまで見過ごされてきた化粧品やサプリメントの有効成分と効果の新たな関連性を見つけ出すことが可能になります。これは、人間では気づくことのできなかった画期的な知見が生まれる可能性を秘めている点で、従来の探索手法とは一線を画します。

KIBIT Amanogawaのデータ可視化ダッシュボード

実用化と未来への期待

アドバンスト・メディカル・ケアは、2026年3月に「KIBIT Amanogawa」を導入し、すでに商品開発プロジェクトを開始しています。同社は「科学的根拠に基づく仮説の創出と検証を繰り返しながら価値を高めていく『検証型』の化粧品・サプリメント開発」を推進しており、AIの活用によって従来の文献調査では得られない新たな視点や発見の可能性を実感しているとのことです。

FRONTEOの担当者は、これまで主に製薬企業の創薬研究(薬の標的となる分子、すなわち創薬標的分子を探す研究)で活用されてきた「KIBIT Amanogawa」が、化粧品やサプリメント開発という新たな領域で評価されたことを喜び、ライフサイエンス分野全体の研究開発への貢献に期待を寄せています。AIと研究者の専門知識が融合することで、より質の高いエビデンス(科学的根拠)が創出され、革新的な商品開発が実現するでしょう。

今後、FRONTEOは「KIBIT Amanogawa」を化粧品、ヘルスケア、食品、素材など幅広いライフサイエンス領域へ展開し、各分野の研究開発における新たな発見の創出に貢献していく計画です。この技術が、私たちの健康長寿やパーソナル・ウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好な状態)の向上に役立つ、より安全で効果的な製品をいち早く世に送り出すことに繋がると期待されます。

FRONTEOの統合システムを表すイラスト

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