AIで日本の製造業を「AI実装革命」へ
本田氏がCEOを務める株式会社SparkPlusは、製造業における「暗黙知」をAIで「組織知」へと転換することを目指しています。
「暗黙知」とは、熟練の職人やベテラン作業員が長年の経験と勘で培ってきた、言葉やマニュアルでは伝えにくい知識や技術のことです。例えば、機械の微妙な音の違いで異常を察知したり、材料の手触りで品質を見極めたりするようなものがこれに当たります。一方、「組織知」とは、そうした個人の暗黙知をデータやルールとして形式化し、組織全体で共有・活用できるようにした知識を指します。
本田氏は、この暗黙知をAIで解析・学習することで、熟練者の技や判断をデジタル化し、次世代に継承していく「AI実装革命」を先導していきたいと語っています。これは、単にAIを導入するだけでなく、人とAIが協力して新たな価値を生み出すことで、製造現場の生産性向上や品質安定化を図る取り組みです。

本田氏は受賞コメントの中で、「日本の製造業には、世界で戦えるかけがえのない暗黙知が数多く眠っています。私たちは、熟練者の技や判断をAIで組織知へと変え、人とAIがともに価値を生み出す『AI実装革命』を先導していきたいと考えています」と述べました。
また、奨学金によって人生の選択肢が広がった経験が、日本の産業発展に貢献したいという自身の原点にあると明かし、「今回の選出を励みに、世界のAI技術と日本の産業データを掛け合わせ、日本発のAIを世界へ届ける循環をつくるべく、挑戦を続けてまいります」と、今後の展望を語っています。
Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2026の詳細は、下記の公式HPで確認できます。
https://forbesjapan.com/feat/30under30/2026/
株式会社SparkPlusと松尾研発スタートアップ
本田氏が率いる株式会社SparkPlusは、AI技術を社会実装することを目指す企業です。詳しい事業内容は、以下の公式HPで確認できます。
https://sparkplus.co.jp/
株式会社SparkPlusは「松尾研発スタートアップ®︎」の一員です。「松尾研発スタートアップ」とは、東京大学の松尾研究室出身者が創業した企業や、松尾研究室の支援を受けて創業した企業のうち、高い技術力と事業力、そして松尾研究室の理念への共感が認められたスタートアップ企業群を指します。
松尾研究室は、大学を中心としたイノベーションのエコシステム(生態系)を創出し、発展させることを目指しており、株式会社松尾研究所がその伴走組織として活動しています。
松尾研発スタートアップの認定企業一覧は、以下のWebサイトで確認できます。
https://weblab.t.u-tokyo.ac.jp/startups/
株式会社松尾研究所に関する情報はこちらです。
https://matsuo-institute.com/
未来を創造するAIの力
本田氏の取り組みは、日本の基幹産業である製造業が、熟練者の知識や技術をAIによって効率的に次世代へと繋ぎ、国際競争力を高める可能性を示しています。AIが人の経験と知恵を補完し、新たな価値を生み出すことで、持続可能な産業の発展が期待されます。今回の選出は、日本のAI分野における若きリーダーたちの活躍を世界に発信する機会となるでしょう。



