「宙炭」で育てる未来の野菜!TOWINGと大治が環境負荷低減野菜『サスベジ』で農業の常識を変える

「宙炭」とは何か?土壌と環境を変える革新技術

『サスベジ』の要となるのが、TOWINGが開発した高機能バイオ炭「宙炭」です。

バイオ炭(バイオタン)とは、木材や植物などの生物資源を、酸素が少ない状態で熱して作られる炭のこと。これを農地に施用すると、土壌の質を改善し、作物の生育を助けるだけでなく、植物が吸収した二酸化炭素(CO2)を炭として土の中に閉じ込める(炭素貯留)ことで、地球温暖化対策にも貢献します。

「宙炭」は、TOWING独自のバイオ炭前処理技術と微生物培養技術に、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の技術が融合して生まれた、まさに「次世代の農業資材」です。厳選された土壌微生物群が担持されており、土壌の健康状態を意味するソイルヘルスを高めます。これにより、化学肥料の使用量を減らしたり、有機肥料への転換を促したりしながら、作物の品質と収穫量を同時に向上させることが期待できます。

環境負荷低減野菜『サスベジ』の価値

大治は1949年の創業以来、青果物仲卸として「東京野菜」のブランド化にいち早く取り組み、高品質・高価格帯の商品供給を実現してきました。TOWINGと大治は2022年から業務提携を開始し、都内農地への「宙炭」導入を進めています。

この「宙炭」を用いて栽培された「東京野菜」が、環境負荷低減野菜『サスベジ』として展開されています。『サスベジ』は、地元の農産物を地元で消費する地産地消によって輸送距離を短縮し、さらに「宙炭」によるCO2排出量削減を組み合わせることで、環境への負荷を大幅に低減しています。この取り組みは、J-クレジット方法論「AG-004 バイオ炭の農地施用」としてCO2の削減効果が認められ、カーボンクレジット創出の対象プロジェクトとなっています。

環境に優しいだけでなく、高い付加価値を持つ『サスベジ』は、すでに多くの取引で他の産地の野菜を上回る価格で取引が成立しているとのこと。これは、環境配慮型農業が単なるコストではなく、収益向上につながる持続可能なビジネスモデルとなり得ることを示しています。

実証で確認された驚きの成果

この共同実証では、「宙炭」を用いた野菜栽培で、目覚ましい成果が確認されています。これは研究段階の話ではなく、すでに実用化が進んでいる事例です。

2025年秋冬作(8月〜3月)の実績:

  • 販売数量:水菜1,584パック、小松菜390パック、チンゲン菜1,420パック

  • 生産者の手取り(通常品比):水菜+16%、小松菜+20%、チンゲン菜+15%に向上

  • 店頭価格(通常品比):水菜+39%、小松菜+46%、チンゲン菜+7%に向上

  • さらに、「宙炭」を施用した農地では、従来の農地に比べて1.3〜1.4倍の収量向上も確認されています。

2026年春夏作(3月〜6月)の実績:

  • 販売数量:水菜12,421パック、小松菜715パック、チンゲン菜2,620パック、ピーマン258パック、ナス1,688パック、レタス60パック

これらの成果は、『サスベジ』が環境に配慮するだけでなく、生産者には収益性向上を、消費者にはより良い品質の野菜を提供する、双方にとって魅力的な選択肢であることを明確に示しています。現在、スーパーサカガミ清瀬店をはじめとする都内小売店や飲食店で取り扱われています。

持続可能な農業が描く未来

TOWINGと大治は、今後も栽培エリアと品目を拡大し、都内の小売店や外食チェーンへの通年供給体制の構築を目指しています。多品目展開や売り場面積の拡大も視野に入れ、より多くの消費者が『サスベジ』を手に取れるようになるでしょう。

「宙炭」の導入が生産者の収益向上にどれだけ貢献するかを引き続き検証し、化学肥料削減や有機転換を進めながらも収量・品質を確保できる、持続可能な農業生産モデルの社会実装を推進していくとのことです。この取り組みは、環境問題への貢献だけでなく、農業が抱える様々な課題を解決し、食料生産の未来を明るく照らす可能性を秘めています。

未来の食卓には、環境に優しく、おいしくて、生産者も潤う『サスベジ』が並ぶ日が来るかもしれません。

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