輸送の複雑さと高コストが抱える課題
人工衛星の海外輸送では、搭載されているリチウムイオン組電池が「航空危険物」に分類されるため、特別なコンテナの使用と厳格な手続きが求められます。具体的には、国際航空運送協会(IATA)が定める「危険物規則書(DGR)」に準拠し、さらに国連マニュアル(UN38.3)のテストレポートがない場合は、政府当局からの「特例承認」を毎回取得する必要があります。これには、高額なコンテナの調達費用、維持管理の手間、そして複雑な許認可手続きが伴い、衛星事業者にとって大きな負担となっていました。
Space BDが提供するレンタルサービスの「すごさ」
Space BDが提供するこのレンタルサービスは、これらの課題を一挙に解決する画期的なものです。
1. コストと管理工数の大幅な削減
レンタル形式のため、衛星事業者は高額な初期投資やコンテナのメンテナンス、保管管理にかかる手間を省くことができます。必要な期間だけ利用できるため、経済的かつ効率的な運用が可能になります。
2. 専門的なノウハウによる安心・安全な輸送
Space BDは、航空危険物輸送の要件に対応したコンテナを提供し、政府当局の特例承認取得実績も有しています。これにより、複雑な申請手続きから輸送までをスムーズに進めるためのサポートが受けられます。長年の宇宙分野におけるロジスティクス経験に基づき、リスクを低減した安全な輸送環境が実現します。
3. ワンストップサービスによる手続きの一元化
このレンタルサービスは、2025年6月から提供されている「人工衛星の輸送ワンストップサービス」を拡充するものです。Space BDは「外国為替及び外国貿易法(外為法)」に基づく包括輸出許可も取得しており、輸出手続き、航空危険物輸送に関する政府承認手続き、輸送手配、そしてコンテナレンタルまで、工場出荷から海外射場到着までの全プロセスを「輸出者」として一元的に支援します。
宇宙ビジネスの未来を加速するインフラ
このレンタルサービスの開始は、人工衛星の開発・製造を行う企業や研究機関にとって、海外への輸送に関するハードルを大きく下げることを意味します。輸送の負担が軽減されることで、より多くのリソースを技術開発やミッション遂行に集中できるようになるでしょう。結果として、小型衛星ビジネスの活性化や新たな宇宙利用の創出が加速し、日本の宇宙産業が世界をリードする存在へと成長する一助となることが期待されます。
Space BDは、2017年の創業以来、「宇宙商社®」として、宇宙への多様な輸送手段の提供や国際宇宙ステーション(ISS)をはじめとする宇宙空間の利活用支援を行っています。2026年6月現在、100件を超える衛星取り扱い実績や670件以上の宇宙実験サンプル取り扱い実績を誇り、宇宙ビジネスを多角的に支援しています。
Space BDの輸送ワンストップサービスに関する詳細は、以下のURLからご覧いただけます。



