May MobilityとNTTモビリティ、自動運転e-Paletteの公道実証を開始 – 未来の移動サービス実現へ加速

自動運転e-Palette、東京都武蔵野市で公道実証へ

May MobilityとNTTモビリティは、トヨタ自動車の次世代モビリティ「e-Palette(イーパレット)」を活用した自動運転サービスの全国展開を加速するため、連携を強化します。

この取り組みの第一弾として、NTTモビリティが運営する東京都武蔵野市の自動運転実証フィールド「Co-Creation Hub」において、公道での実証走行が開始されました。この実証では、走行技術と運用体制の高度化が図られます。さらに、今年度中には複数箇所での実証実験が計画されており、自動運転サービスの社会実装(実際に社会で利用されるようになること)を加速していく見込みです。

自動運転バス

これまでの実績とMay Mobilityの先進技術

May Mobilityはこれまで、東京、名古屋、広島を含む日本国内9都市で自動運転サービスの実証・運用を進めてきました。これらの経験を通じて、日本国内の複雑な道路環境に適したソフトウェアの検証に取り組んでいます。また、2025年3月から2026年3月にかけては、東京都調布市のNTT中央研修センター構内において、e-Paletteを活用した自動運転実証実験も実施されています。

May Mobilityが開発した自動運転システム(ADS:Automated Driving System)は、以下のような特長を持っています。

  • 動的なモデル構築: 物理的な道路環境、交通規則、そして現地の運転文化に基づいて、常に変化する状況を捉えるモデルを構築します。

  • 高速な意思決定: 200ミリ秒(0.2秒)ごとに、いくつもの「もし~なら」というシナリオを想定します。これにより、刻一刻と変化する状況に対応できます。

  • 最適な判断の選択: マルチポリシー推論エンジンという仕組みが、AIによる学習結果(ディープラーニング)と、あらかじめ定められたルールを組み合わせて、危険な判断を取り除き、その場に最も安全で最適な運転行動を選択します。

“Co-Creation Hub”での取り組みとNTTモビリティの役割

東京都武蔵野市にあるNTTモビリティの自動運転実証フィールド「Co-Creation Hub」では、通年での走行実証が行われます。これにより、May Mobility独自の自動運転技術がさらに磨き上げられ、自動運転レベル4(特定の場所や条件下でシステムが全ての運転操作を行う段階)の実現に向けた走行性能と運行品質の向上が図られます。また、安全で安心な自動運転サービスを提供するための導入・運用に関するノウハウの蓄積も進められます。

NTTモビリティは、「NTTモビリティ 運行アシスト」を通じて、通信の安定性向上、車内の安全性確保、運行支援業務の効率化などに取り組み、この車両に最適化された運用支援機能やサービスの整備を進めています。

未来への展望:2027年度の自動運転レベル4実現へ

May MobilityとNTTモビリティは、日本における自動運転需要の拡大を見据え、2027年度にe-Paletteの車両台数をさらに増強する計画です。May Mobility製ADSを搭載したe-Paletteを提供可能な車種ラインナップに加えることで、全国各地の多様な車両サイズに対するニーズへの対応力を強化します。導入・運用体制の拡大も図り、2027年度を目途に自動運転レベル4への対応と全国展開を加速していくことを目指しています。

e-Paletteとは

e-Paletteは、トヨタ自動車が開発したバッテリーEV(電気自動車)で、人やモノの移動、サービスの提供など、さまざまなモビリティサービスに活用できる次世代のモビリティです。車いす利用者にも対応した設計となっており、自動運転システムの搭載に対応しています。システムの堅牢性(壊れにくさ)や信頼性を高めるための冗長システム(故障時でも機能を維持するための予備システム)も備えています。

詳細はこちら: トヨタ、次世代モビリティ「e-Palette」を発売

May MobilityとNTTモビリティについて

  • May Mobility: 商用ライドシェアサービス向けの自動運転技術を開発する企業です。独自のin-situ AI(その場で状況を判断するAI)は、ディープラーニングと動的世界モデル、リアルタイム推論エンジンを統合し、複雑な交通環境への対応を可能としています。米国および日本において累計50万回以上の自動運転走行実績を有しています。

  • NTTモビリティ: 2025年12月に設立されたNTTグループの企業です。NTTグループ全体の全国カバレッジ(サービス提供範囲)、技術、知見を結集し、自動運転の車両調達、導入から運用までを一体的に支援することで、自動運転の社会実装を加速していきます。

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