アールティとOWL社、四足歩行ロボットと森林3次元計測で林業の未来を拓く「FORESTRISE 2026」に共同出展

林業の現場が抱える課題と先進技術による解決への挑戦

森林は、その資源の把握、一本一本の木を調べる毎木調査、森林を管理・育成する施業計画、そして日々の現場記録といった、データに基づく多岐にわたる業務を必要とします。しかし、森林内の起伏や生い茂る植生は、計測機器を携行して移動する作業に大きな負担をかけています。

この課題に対し、OWL社が提供する森林3次元計測システム「OWL」は、レーザ計測(レーザー光を使って対象物までの距離や形状を精密に測る技術)と360度画像(全方向の景色を一枚の画像として記録したもの)を組み合わせることで、立木情報をデジタルデータとして把握します。ボタン一つで森林内を計測し、その場で立木マップや材積(木の体積)などの情報を確認できるソフトウェアも提供しています。

一方、アールティは、AI(人工知能)やロボットのハードウェア、ソフトウェア、制御、そして周辺システムまでを一貫して開発・販売するロボットメーカーです。ロボットを現場で実際に活用し、運用することに力を入れています。

四足歩行ロボットとOWLシステムの融合がもたらす未来

今回の共同出展では、OWL社のブース(ブース番号:F-07)にて、アールティが開発中の国産四足歩行ロボット(四本の足で歩くことができるロボット。不整地での移動能力が高い)プロトタイプ機が展示されます。このロボットには、OWL社の森林3次元計測システム「OWL」が搭載されており、林業向けソリューションの試作システム(プロトタイプ)として紹介されます。

両社は、このプロトタイプを基点に、林業における具体的な課題やニーズを収集し、共同開発へとつながるパートナーを募集しています。将来的な用途として、以下の実現可能性を検証していく予定です。

  • 森林内での計測装置の運搬・移動

  • 指定地点・指定エリアでの計測支援

  • 森林内の巡回、記録、点検

  • 人が入りにくい場所や負担・危険を伴う場所での遠隔操作による作業支援

これらの取り組みは、計測機器を「人が持って移動する」だけでなく、ロボットが自律的に移動・計測することで、人手不足が深刻化する林業現場の計測・巡回作業を大きく省力化(人の手間や労力を減らすこと)し、安全性を向上させる可能性を秘めています。まさに、ICT(情報通信技術)やロボットなどの先端技術を活用して林業の効率化や高度化を図る「スマート林業」の実現に貢献する一歩と言えるでしょう。

現場からの声とパートナーシップの募集

本展示は、完成した製品やサービスの販売開始を目的としたものではなく、あくまでもプロトタイプを起点とした実証実験や共同開発に向けたものです。アールティとOWL社は、林業・森林管理・計測・施工などの現場関係者との意見交換を通じて、四足歩行ロボットに求められる走破性(悪路や障害物を乗り越えて進む能力)、稼働時間(一度の充電などで動き続けられる時間)、積載量(ロボットが運べる荷物の重さ)、耐候性(雨や風、温度変化などの天候に耐える性能)、そして実証実験の対象となる業務について具体的な情報を募っています。

現場の声を直接聞くことで、よりニーズに合ったソリューションの具体化を目指します。興味のある企業や団体は、OWL社を通じて意見交換やパートナーシップの検討が可能です。

「FORESTRISE 2026」出展概要

  • 展示会名:FORESTRISE 2026(第5回次世代森林産業展)

  • 会期:2026年9月16日(水)~18日(金)10:00~17:00

  • 会場:東京ビッグサイト 東2ホール

  • ブース番号:F-07

  • 出展者:株式会社OWL、株式会社アールティ

  • 入場料:無料(要来場登録)

  • 展示会詳細https://www.forestrise.jp/2026/index.html

各社情報

株式会社OWL
森林3次元計測システム「OWL」の開発・製造・販売、ソフトウェア開発、森林などの計測サービス、3次元点群データの解析サービスを手掛けています。森林の適正な管理を支えるデータ化と活用を通じ、林地集約化、施業効率化、経営効率化につながる統合ネットワークシステムの構築を目指しています。

株式会社アールティ
「Life with Robot®」「Work with Robot®」を掲げ、AI・ロボット技術の社会実装に取り組むロボットメーカーです。人型ロボット、四足歩行ロボット、研究・教育向けロボットの開発をはじめ、ハードウェア、ソフトウェア、AI、制御、周辺システムまで一貫して開発しています。