従来の課題を解決する新技術
これまでの排気ガス浄化装置は、主に黒煙の除去に特化しており、白煙や悪臭への対応は十分ではありませんでした。この課題に対し、株式会社ACRは長年培ってきた排ガス浄化技術と自社開発の触媒技術を組み合わせ、新しい排気ガス浄化装置を開発しました。
この装置は、黒煙、白煙、悪臭のすべてを同時に除去できる点が大きな特長です。

「熱×触媒」で排ガスを無害化
ACRの新しい浄化装置は、「熱×触媒」の組み合わせにより、排ガスを徹底的に浄化します。
- 黒煙の捕集と自動再生: 非常用ディーゼル発電機から排出された黒煙(ディーゼルエンジンの排ガスに含まれるスス)は、耐熱フェルトDPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター:ディーゼルエンジンの排ガスに含まれるススを捕まえるフィルター)で効率よく捕集されます。このDPFに捕集された黒煙は、装置内のバーナー高温ガスによって自動的に燃焼再生されるため、フィルターの面倒な脱着や洗浄作業は不要です。
- 白煙・悪臭の酸化浄化: 白煙や悪臭を含む排ガスは、バーナー高温ガスと混合され、触媒活性温度(触媒が化学反応を効率良く進めるために必要な温度)まで昇温されます。これにより、無害な成分へと酸化浄化されます。
このDPFは薄肉フェルトを多重構造で採用しており、排ガスが装置を通過する際の抵抗(圧損)を低く抑え、同時に装置全体のコンパクト設計を実現しています。

効果を体感できるデモンストレーション車両
ACRは、この排気ガス浄化技術の効果を実際に体験してもらうために、デモンストレーション車両(デモカー)を製作しました。
このデモカーには、黒煙・白煙・悪臭の発生源となる60kWの発電機と、バーナー付きDPF、酸化触媒が2トン車に積載されています。これにより、実際の環境に近い形で黒煙・白煙・悪臭の同時除去効果を体感することが可能です。このデモンストレーション車両は、この技術がすでに実用化されていることを示しています。

データセンターの未来をクリーンに
今回の排気ガス浄化装置の販売開始は、データセンターが抱える環境課題に対し、具体的な解決策を提示するものです。データセンターは今後も増加が見込まれるため、周辺環境への配慮はますます重要になります。この技術が普及することで、データセンターの試運転時における排ガス問題が大きく改善され、よりクリーンな社会の実現に貢献することが期待されます。
株式会社ACRは、2004年9月に設立され、自動車関連装置の研究開発・製造販売に加え、環境・エネルギー分野の装置開発にも注力しています。
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