日本メドトロニック、副鼻腔手術の効率性を高める新デバイス「ApexCut™ブレード」の販売を開始

副鼻腔手術に革新をもたらす新デバイス「ApexCut™ブレード」登場

日本メドトロニック株式会社は、耳鼻咽喉科(ENT)領域に向けた新しい手術用デバイス「ApexCut™ブレード」を、2026年9月16日より日本国内で販売開始しました。このデバイスは、副鼻腔手術の効率性と安定性を大きく向上させることが期待されています。

ApexCut™ブレードのイメージ

手術中の「詰まり」を軽減する画期的な技術

副鼻腔手術において、医師が直面する課題の一つに、手術用デバイスの内部に組織が詰まってしまう「クロッギング」があります。このクロッギングは、手術の中断を引き起こし、手技の効率を低下させる要因となっていました。

「ApexCut™ブレード」は、この課題を解決するために開発されました。新しい刃先構造(tooth-to-tooth mouth design)と、先端から基部へ切除を行う独自の切削パターン(distal-to-proximal cutting pattern)を採用しています。さらに、湾曲したブレードには「FlexMetric™テクノロジー」という独自の技術が搭載されており、これによりクロッギングによる手術の中断を減らし、医師の操作性と手術の効率性を高めることに貢献します。この新デバイスは、医療従事者がよりスムーズに手術を進められるよう、設計に工夫が凝らされています。

Medtronicの医療用カテーテルまたは手術器具の先端部分

東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科の鴻 信義教授は、「副鼻腔手術におけるデバイスの性能は、手術の流れや精度に大きく影響します。ApexCut™ブレードは、内部構造の工夫により吸引効率の最適化を目指した点が特徴であり、今後の臨床評価が注目されます」とコメントしています。

副鼻腔手術とは?

内視鏡下副鼻腔手術は、慢性副鼻腔炎の治療として行われる、体への負担が少ない手術です。内視鏡を使い、マイクロデブリッダー(組織を切除・吸引する手術器具)などのデバイスを用いて行われます。この手術の目的は、狭くなったり塞がったりした副鼻腔から鼻腔への排出路を広げ、排膿を促し、病的な粘膜を切除することで、粘膜の再生と治癒を促すことです。近年ではナビゲーション支援機器も普及し、より安全な手術が可能になっています。国内では年間50,000件以上の手術が行われており、今後も増加が見込まれています。

「ApexCut™ブレード」は2026年5月11日に国内で薬事承認(医療機器が日本国内で製造・販売されるために必要な国の承認)を取得しており、すでに実用化されている製品です。

メドトロニックが目指す医療の未来

メドトロニックは、ヘルスケアテクノロジーをグローバルにリードする企業です。世界150カ国以上に9万5千人以上の従業員を擁し、「人々の痛みをやわらげ、健康を回復し、生命を延ばす」というミッションのもと、70以上の健康課題を治療する多様なテクノロジーと治療法を提供しています。

今回の「ApexCut™ブレード」の導入により、医療従事者はより円滑な手術を行うことが可能となり、その結果として患者さんへより質の高い医療が提供されることが期待されます。メドトロニックは、今後も革新的なテクノロジーを通じて医療の質の向上に貢献していくとしています。

メドトロニックの詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。