従来の検査が抱えていた課題
製造現場では、製品の品質を保つために外観検査が不可欠です。しかし、従来の2Dカメラを使った検査では、製品の色ムラや光の反射によって、不良品でないものを誤って不良品と判断してしまう「誤検出」が大きな課題でした。また、わずかなへこみ(打痕)や緩やかな曲面にある傷など、変化が小さい欠陥は、2D画像では見つけるのが非常に困難でした。
3Dセンサーを使うアプローチも存在しましたが、基準となる面が一定でなかったり、計算が複雑になったりすることで、特に曲面の傷などを正確に検出するための「しきい値」(良品と不良品を分ける基準)を設定することが難しいという問題がありました。さらに、3Dセンサーで得たデータをAIで解析しようとすると、センサーとAI解析用のコンピューター間のデータ転送速度がボトルネックとなり、検査の高度化を妨げる要因となっていました。
「高さ」の画像化がAI検査を飛躍させる
「SV-LPシリーズ」は、これらの課題を解決するために開発されました。対象物をスキャンすることで、2D画像では捉えられなかった「高さ」の情報を高品質な画像に変換します。この「高さ画像」を、中継機器を挟むことなく直接「StellaController 2.0」へ送ることが可能です。
このダイレクトな連携により、製品の色や光沢に影響されることなく、わずかなへこみや曲面にある傷なども正確にデータ化し、AIが判断できるようになります。結果として、誤検出や見逃しを大幅に減らし、シンプルで拡張性の高いAI外観検査システムを低コストで構築できます。
SV-LPシリーズの主な特長
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超高速・高精細スキャン: 最速67,000Hzのスキャン速度と、X軸最高3,200ポイントの超高解像度で、高速で流れるライン上の微小な異常も見逃しません。
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一体型構造でシンプル: 3Dセンサー自体にデータ処理機能が内蔵されているため、余分な中継機器が不要です。これにより、機器構成がシンプルになり、高いコストパフォーマンスを実現します。
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高い耐環境性: IP67防護等級(粉塵の侵入を完全に防ぎ、一時的に水に浸しても有害な影響を受けない)に対応しており、湿気や埃の多い製造現場でも安心して使用できます。
未来の製造現場を支える応用事例
「SV-LPシリーズ」は、特にミクロン単位の精密な測定が求められる業界でその真価を発揮します。電気自動車(EV)部品の精密化やスマートフォンの厳格な品質管理など、多岐にわたる分野で全数インライン検査(製造ライン上で全ての製品を連続して検査すること)を実現し、製品の信頼性向上に貢献します。

【自動車・EV部品】
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モーターステータのピン溶接痕や高さ検査
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EVバッテリーパックの外観寸法、膨張、溶接検査
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電池の溶接部位スパッタ(溶接時の飛び散り)検査、溶接穴検査
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ボタン電池の打痕検査、キズ検査
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車載コネクタピンの平坦度(コプラナリティ)やピッチ測定
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ドア・パネルなどの段差・隙間(チリ合わせ)検査

【3C(電子機器・デバイス)・半導体】
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マザーボード実装部品の高精度な浮き検査
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スマートフォン画面の浮き、隙間、接着検査
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極小コネクタ端子やICチップピンのコプラナリティ(平坦度)検査
オンラインセミナーで詳細を解説
Phoxterは、本製品の発売を記念し、「高さ画像」を活用したAI外観検査の最新技術を解説するオンラインセミナーを開催します。2D検査での誤検出に悩んでいる方や、3D検査の導入を検討している方にとって、具体的なデモンストレーションや適用事例が紹介される貴重な機会となるでしょう。
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開催日時: 2026年9月30日(水)
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【第1回】12:00~12:30
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【第2回】15:00~15:30
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参加費: 無料
セミナーの詳細・お申し込みはこちら:
https://www.phoxter.co.jp/news/sv-lp-seminar
株式会社Phoxterについて
株式会社Phoxterは、2017年10月に設立された画像処理技術の専門企業です。大阪府豊中市に本社を構え、代表取締役は園田 淳一氏が務めています。高度な画像処理技術とAIを組み合わせることで、製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に貢献しています。
公式ウェブサイト:
https://www.phoxter.co.jp/



